高値掴み回避ナビ
前提と計算方法
このツールが何をしていて、何をしていないか。
このツールがやっていること・やっていないこと
やっていることは3つだけです。(1) 入力された数字を0〜100の尺度に直して並べる、 (2) 予測を挟まずに出せる金額を割り算する、 (3) 指数の過去データで「25日移動平均から上に離れた日のその後」を数える。
やっていないこと。 株価がこれから上がるか下がるかの予測、天井かどうかの判定、 売買の推奨、個別銘柄の将来の確率の提示。 出来高が急増したあとも上がり続ける銘柄はありますし、その逆もあります。 「高値掴みリスク」は当たり外れのある予測値ではなく、この上昇のどのあたりから乗ろうとしているかの位置表示です。
株価データを外部から取りに行くこともしていません。銘柄コードを入れれば自動で数字が入る、 という作りにはしていません(無料で使える日本株の株価APIは実用に耐えるものが無いためです)。 そのかわり、証券アプリの画面から4つの数字を写すだけで動きます。
点数の付け方(全部の目盛り)
各項目を下の表で0〜100点に直し、重みを掛けて足しています。表の間は直線でつないでいます。 未入力の項目は式から外し、残りの重みの合計が1になるように割り直します (たとえば25日移動平均と上昇日数を入れなかった場合、出来高の重みは 30% → 46% になります)。
合計 35 未満が「まだ初動の範囲」、35〜64 が「様子見ゾーン」、65 以上が「飛びつき危険ゾーン」です。 この目盛りと境界は、実データから最適化したものではなく、 「平常時からどれだけ離れているか」を読みやすい尺度に置き直すために決めた値です。 そう決めた理由は、当てにいく指標を作ることが目的ではないからです。
金額の計算(ここに予測は入っていません)
急騰前の値段に戻った場合の損益 = 投資額 ×(急騰前の株価 ÷ いまの株価 − 1)。 「暴落したら」ではなく「この上昇が始まる前の水準に戻るだけ」の計算です。
回復に必要な上昇率 = いまの株価 ÷ 急騰前の株価 − 1。 −50% の下げは +50% では戻らず +100% が要ります。この非対称が、 含み損を抱えたまま持ち続けてしまう仕組みの正体です。
半分だけ戻った場合 は、急騰前の株価といまの株価の中間まで下げた場合です。
見送った場合の取り逃し は、 ここから更に +20% 上がったと仮定した金額です。 この +20% はこのツールが置いた仮定で、予測ではありません。 比べる相手(急騰前に戻った場合の損失)は入力から一意に決まる数字なので、 仮定が入っているのは片側だけであることに注意して読んでください。
基準率の作り方
ここから下は、実際に数えた元データの話です。
データ源と数え方
FRED(セントルイス連邦準備銀行)が公開している日次終値を使っています。最終取得は 2026-08-22。 取得はこのサイトの開発時にローカルで一度行い、結果をリポジトリに同梱しています。ページを開いたときに外部へデータを取りに行くことはありません。
数え方: 25日移動平均を計算し、終値がそこから上に一定%以上離れた日を拾います。 同じ急騰局面を何度も数えないよう、直前20営業日以内に既に拾った日があればその日は飛ばします。 拾った各日について、5営業日後・20営業日後の終値と、20営業日のあいだの最安値を見ます。 比較用に、しぼり込まず20営業日おきに取った日の同じ数字も出しています。
割合には95%信頼区間(Wilson score interval)を付けています。件数が 30 回未満の行は 「参考値」として扱い、結論には使いません。
日経平均株価(1949-05-16 〜 2026-08-21/19,184営業日)
| 乖離 | 件数 | 5日後に下落 | 95%の幅 | 20日後に下落 | 20日の途中安値 | 最悪 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| しぼらない | 958 | 45.1% | — | 41.8% | — | — |
| +3%以上 | 381 | 39.1% | 34%〜44% | 38.3% | -1.5% | -28.2% |
| +5%以上 | 177 | 35.6% | 29%〜43% | 39.0% | -1.4% | -15.6% |
| +7%以上 | 75 | 37.3% | 27%〜49% | 36.0% | -2.2% | -14.0% |
| +10%以上 | 24 | 70.8% | 51%〜85% | 54.2% | -3.4% | -15.2% |
参考: 拾った日の終値を再び上回るまでの営業日数の中央値は、+3%で1日、+5%で1日、+7%で2日、+10%で3.5日でした。ただしこれは指数の数字です。 指数は何百銘柄の平均で、長期では上向きに戻る力が働きます。 個別の急騰株が掴んだ値段に戻るまでの時間とはまったく別物なので、 結果画面では表示していません(安心材料として読まれると害になるためです)。
NASDAQ総合指数(1971-02-05 〜 2026-08-20/14,003営業日)
| 乖離 | 件数 | 5日後に下落 | 95%の幅 | 20日後に下落 | 20日の途中安値 | 最悪 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| しぼらない | 699 | 39.3% | — | 40.0% | — | — |
| +3%以上 | 302 | 36.1% | 31%〜42% | 29.8% | -1.1% | -24.2% |
| +5%以上 | 116 | 35.3% | 27%〜44% | 29.3% | -1.5% | -13.9% |
| +7%以上 | 53 | 50.9% | 38%〜64% | 35.8% | -2.2% | -14.9% |
| +10%以上 | 17 | 52.9% | 31%〜74% | 17.6% | -3.0% | -20.1% |
参考: 拾った日の終値を再び上回るまでの営業日数の中央値は、+3%で1日、+5%で1日、+7%で1日、+10%で2日でした。ただしこれは指数の数字です。 指数は何百銘柄の平均で、長期では上向きに戻る力が働きます。 個別の急騰株が掴んだ値段に戻るまでの時間とはまったく別物なので、 結果画面では表示していません(安心材料として読まれると害になるためです)。
この数字をどこまで信じてよいか
+3%〜+7%の行では、下落した割合はしぼり込まない普段の割合より低く出ています。 「少し上に離れた」程度では、指数はとくに下がりやすくなりません。 割合がはっきり変わるのは +10%以上という極端な乖離の行だけで、 その行は件数自体が少なく、信頼区間も広くなっています。
そして最大の限界は、これが指数の統計であって個別銘柄の統計ではないことです。 個別の急騰株は指数よりはるかに大きく振れます。 この表から個別銘柄の下落確率を読み取ることはできません。 読み取れるのは「平常から離れるほど、その後の途中安値が深くなる」という向きだけです。 その向きを、あなた自身の金額に置き換えて見るのがこのツールの目的です。
入力したデータの扱い
銘柄名・株価・出来高・投資金額は、すべてブラウザの中だけで計算され、 サーバーには送信されません。履歴と設定はお使いの端末の localStorage にのみ保存されます。 共有リンクに載るのは危険度・出来高の倍率の段階・上昇率・「急騰前に戻った場合の下落率」という 数値だけで、銘柄名・コード・株価・金額は載りません。
メールアドレスを登録した場合、サーバーに送られるのはメールアドレスだけです (判定内容は送られません)。